小学生の読書感想文に始まり、仕事のメールや社内の稟議書に至るまで日々文章を書いていると思います。しかし、いい文章、伝わる文章を書けているという実感を持っている人はそう多くはないのではないでしょうか。少なくともこの記事の読者さんは、もっと文章力を向上させたいと思っているかと思います。そこで、本記事では、私が、「三行で撃つ」を読んで学んだ文章のコツを3つピックアップしてお伝えします。
短く、近く、シンプルに
社内の資料なんかで一文がやたら長く、全然頭に入ってこない資料を見たことはありませんか?私は、ときどき見かけます。けっこうな大人でもこれができていないことが多い。わざわざ難しい言葉は使わない。修飾語と被修飾語は近くに。主語と述語は一つの文に一つずつ。これらを意識するだけでもぐっと分かりやすい文章になります。
思い切って捨てる
“人名や数字を詰め込めば間違いなく摩擦係数を高めることになります。(中略)数字を入れるなら、その数字が、ストーリーを動かす決定的に重要な役割を果たすから。人名や地名を入れるのは、そのデータがなければ、書いていることができないから。”
文章を書くとき、正確に書こうとするのは自然なことです。しかし、正確に書こうとすると長くて難しい単語や「等」が並び、かえって伝わらない文章になってしまうジレンマを感じたことはありませんか。思い切って固有名詞や「等」を捨ててみると伝わる文章になるかもしれません。
常套句は使わない
“「抜けるような青い空」と書いた時点で、その人は、空を観察しなくなる。空なんか見ちゃいないんです。他人の目で空を見て、「こういうのを抜けるような青空と表現するんだろうな」と他人の頭で感じているだけなんです。”
この文を読んで痛いところを突かれたなと思いました。たしかに「抜けるような空」と書くとき空を見ていないし、「甘いメロディー」と書くとき自分の耳でその音を聴いてはいなかったのです。いい文章を書きたいなら自分の五感を使って自分の感じたままに自分の表現で描写する必要があるのです。
おまけ とにかく書く
最後は、テクニック的なものではなく、「とにかく書く」です。これは、文章を書くことに限ったことではなく何かをできるようになりたいと思ったら、やはりある程度の時間、練習量が必要ということです。
“創作の女神は必ず訪れます。(中略)ただし、それには条件がある。前もって女神に通知していなければならないんです。「わたし毎日、この時間帯、この場所にいて、少しでもましなものを書こうとうなっています」と、だから、時間とともに、場所も決めていなければなりません。(中略)わかりやすくいえば、〈習慣化〉させるということです。”
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